2年ぶりの特許フェアの哀愁
特許・情報フェア&コンファレンス行ってきました!
2020年の特許フェアはオンラインだけだったので、2019年11月以来、2年ぶりのリアル特許フェアでした。
コロナの影響で、わたしも行くかどうか悩みましたが、これまで10年間の皆勤賞(うち最初の4年は出展する側)だったし、
旧来の知人も多く出展していて同窓会的な位置づけもあるので初日から行ってきました。
とりあえずの感想として、まず、
①人が少ない!
もちろんこれまでよりは人が少ないだろうと予想していましたが、予想よりずっと少ない。ほとんど居ないくらいでした。
受付のところ、普段だと列ができるくらいですが、他に人はおらずスムーズには入れました。
そしてブースに入って最初の感想、
②日立が無い!
右からブースに入るとまずは日立スペースというのがこの10年間の決まりでしたが、日立の展示が無いんです。
日立は今も知財システム業界では一番存在感のある会社だと思うので、会社の方針でコロナ下の出展を控えたんですね。
賢明な判断ですが、ちょっと寂しい。
もちろん出展していないのは日立だけではなく、いつもはフェアに行けば会えるレギュラーメンバーもちょいちょい居ない。あとは富士通が知財システムから全面撤退ということで当然富士通展示もなく、展示スペースもすかすかの印象が拭えない。
そして旧日立スペースから次の部屋に行くと、、
③NRIがQuestelになってる!!
いや、もちろん知ってましたけど、改めて見ると寂しいものです。
NRIサイバーパテントがQuestelに買収されて、社名もサイバーパテントになって。サービスとしてのサイバーパテントは継続しているので、展示もサイバーパテントかなと思ってたら、完全にQuestelですね。
という3つの感想のインパクトが大きかったですが、あとは普通の特許フェアで、新しい情報もインプットできたし、旧来の知人にも新しい人とも話せて、行った価値はありました。
新しいところだと、
・PATENT INTEGRATIONが初めてフェアで展示してた。(以前に動画で紹介したやつです)
・IPBOOKという新しい特許事務所向けのクラウド管理システムが出てた。
・株式会社アイアールディーが企業向けの知財管理システムに参入!(前に動画で紹介した株式会社アイ・アール・ディーとは別ですよ)
・TM-RoBo、普通に便利そう。
・I-O DATAのタイプスタンプ機器、デバイスで売るの面白いなあ。
・アナクアがやっぱり存在感増してきてる(ブースは超シンプルだったけど)、年金管理とかも買収で事業拡大してるよう。
・東芝の知財管理システムが意外と頑張ってるぽい。
・Questelがサイバーパテント買ってどう変わっていくのか。
とかが気になったところです。
最初は哀愁を感じたけど、人がいないぶんじっくりと話を聞くことができて、個人的には満足でした。
関連記事
-
パテントトロール対策団体の比較 ~LOTネットワーク設立~
グーグル、キヤノン、SAPなどにより、 特許連合「LOTネットワーク」が設立され …
-
2021年の抱負
明けましておめでとうございます。 一年の計は元旦にあり! ということで、毎年恒例 …
-
日本製鉄による宝山鋼鉄・トヨタ特許訴訟の情報まとめと解説
日本製鉄株式会社が、中国の鉄鋼メーカーである宝山鋼鉄とトヨタ自動車に対して、無方 …
-
2020年の振り返り
みなさん、年末年始はいかがお過ごしでしょうか?私は今回の年末年始は実家にも帰らず …
-
パテントトロールの実態調査レポート
AIA (America Invents Act)の指令で作成された、米国におけ …
-
特許査定後コピー分割のすすめ
特許査定が出たあと、登録料を納付して権利を登録させる前に、分割出願をしておいた方 …
-
IPランドスケープとパテントマップの違い
知財系 もっともっと Advent Calendar 2021の枠が空いていたの …
-
サーチャー酒井美里×IPFbiz ~特許調査のプロフェッショナル~
対談シリーズ第10回は、スマートワークス(株)代表でスーパーサーチャーの酒井美里 …
-
Googleの新しい取り組み”Google Patent Starter Program”は、パテントトロールからスタートアップを守るのか
Googleは最近、パテントトロール対策のための団体「LOTネットワーク」を設立 …
-
特許のスコアリング・指標 ~特許の質評価・分析~
特許の評価(価値評価)と言う時、大きくは定性評価と定量評価に分かれ、定量評価の中 …