ニュージーランド、ソフトウェアに対する特許権付与を禁止へ
2014/08/21
ニュージーランド、ソフトウェアに対する特許権付与を禁止へ
最近、特にIT分野で特許制度がイノベーションや経済発展を阻害している、という論調が目立ちます。
確かにその一面はあり、これは進歩性の厳格判断と権利侵害場面で調整すべき点かと思っていましたが、そもそも発明と認めない、という改正には驚き。
物に組み込ませた形であれば特許で保護されるようですし、クレームの工夫でどこまで認められるかにもよるし、
もちろん海賊版やデッドコピー、不正利用は、著作権法と不競法で保護されますが。
この法改正が良い方向なのか、まだ判断つきかねます。
しかし、ITビジネスにはもはや国境が無いようなものなので、
国ごとの運用があまりに違うと混乱が生じそう。
とりあえず、サーバはニュージーランドに置いておきましょうと。
タックスヘイブンと同じような問題が出たり。それはないか。
関連記事
-
-
Googleの新しい取り組み”Google Patent Starter Program”は、パテントトロールからスタートアップを守るのか
Googleは最近、パテントトロール対策のための団体「LOTネットワーク」を設立 …
-
-
マイクロソフト・サムスンの特許訴訟 ポイントはノキア買収
アンドロイドスマートフォンに関する特許使用料を支払わなかったとして、マイクロソフ …
-
-
3i研究会 中間報告
今日は、野崎さんのご招待で、3i研究会の中間報告会に参加してきました。3i研究会 …
-
-
Googleの特許買収を調べてみた
googleによる企業買収のニュースが、毎週のように流れてきます。すごいペースで …
-
-
特許審査官の評価
審査官が誰に当たるかによって、審査の厳しさや、面接を受けてくれるか、補正案を見て …
-
-
STAP細胞、特許審査へ 登録の可能性は
STAP細胞の特許出願、いずれ取り下げられるか、少なくとも国内移行はされないだろ …
-
-
2018年の振り返りと、2019年の抱負
一年の計は元旦にあり!私の好きな言葉です。昨年の振り返りと今年の目標を、しっかり …
-
-
パテントトロールの実態調査レポート
AIA (America Invents Act)の指令で作成された、米国におけ …
-
-
2020年の抱負
一年の計は元旦にあり! ということで、毎年恒例、今年の目標です。 ちなみに、昨年 …
-
-
特許査定率上昇の原因
興味深いレポートが、特許庁から出ています。 我が国に …
- PREV
- 独占性と排他性:独占排他権の誤解
- NEXT
- パテントトロールの実態調査レポート