今月読んだ本(ビジネス、知財、小説)
今月はVR特集でした。
ビジネス
VRを中心に取材しているジャーナリストのレポート。勉強になります。
”科学的な”解析がされているのかなと思ったら、そうでもなかったです。
強い衝撃が与えられるほどの内容ではなかったですが、考えさせられます。
未来を見据えて、何に乗るのがいいのか。
知財
これはもの凄く良い本でした。
ある仕事で知財価値評価の際の手頃な割引率の根拠が欲しいと思って、そこだけ目当てで購入したのですが、これはもっと早く読んでおくべき本だった。
形式的に価値評価手法を並べて紹介するような類の本ではなく、知財の金銭的価値評価って本当に意味あるの?という問い(まさに今わたしが抱えている悩み)をしっかり持った上で、一周して整理している内容です。
古い版を持っていたのですが、新しい8版が出たタイミングなので改めて購入して熟読しました。
改めて体系的・網羅的に考えさせられる機会になります。
商標実務って、やればやるほど面白い。この本は、基本的には判例解説集でした。
小説
ラテンアメリカ文学の短編集です。
ガブリエル・ガルシア=マルケスが大好きなので購入してみたのですが、なんというか、彼のテイストに共通するものが全般的にあります。地域ごとの文学文化って面白いですね。
村上春樹さんの短編集。そういえば読んでなかった。
コンセプトアルバムのような短編集で、テーマは女のいない男たち。表題作は、この本の出版用に後から書いたようです。
でも村上さんの作品は初期のころから女性の喪失がテーマ?になってるものが多い印象。
村上春樹さんの紀行文集は、そんなに好きなわけじゃないけど、つい買ってしまう。
めちゃくちゃエキサイティングで面白い小説です。80年代ポップカルチャーが入り乱れているので、40歳前後の人が読んだらより楽しめるのだろうと思います。
オキュラス社の伝説的なプログラマーであるマイケル・アブラッシュをして、「VRの将来のロード・マップが示されている」と言わしめるほど、彼に影響を与えた本だそうです。
こちらも、オキュラス社の伝説的なプログラマーであるマイケル・アブラッシュに影響を与えたVRの小説。
ハードな感じで、ゲームウォーズに比べるとちょっと読みにくい。
こちらもVRをテーマにしたSF小説。
こういう思考実験のような本は好きです。色々考えさせられる。
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