今月読んだ本(ビジネス、知財、小説)_201610
読書の秋!
ビジネス
ビジネスカテゴリーに入れていいか悩みますが。
野球のボールを高速で投げたらどうなるか?地球上の人が一か所に集まって一斉にジャンプしたらどうなるか?などのくだらない疑問に、科学的に(予想していたよりも2段階くらい深く科学的に)考察するという本です。
空想科学読本に近いですが、こっちのほうが分野の広さも深さも少し上回っているように感じました。面白い。
これは非常におススメの本です。
ディープラーニングの理論を学ぶには、ゼロから自分で作るのが一番ということで、出来るだけライブラリを使わずにディープラーニングを実装していきます。基本的な所までとは思いますが、やっと地に足の付いた理解ができました。
基本的な数学(行列や偏微分など)と、どの言語でもいいのでごく基本的なプログラミングの知識があれば、割とスムーズに読み進められます。実装ではPythonを使いますが、基本的な説明は最初にあって、それで十分です。
前半のテクノロジー周りでは、若干バズワードを乱暴に振り回しているような感じも受けましたが、後半の社会的なところでは勉強になりました。
分厚いので読むのが大変ですが、勉強になります。
今の大きな産業のうねりは、第四次産業革命と呼ぶのがしっくりきます。ただ、この本はちょっと読みにくかった。
これを読んで、シン・ゴジラと初代ゴジラをもう一度観たくなりました。
非常に面白い考察です。
あんまり好きじゃなかったです。
知財
中間手続きの基本書ということですが、審査基準の解説本のような側面が強く、あまり実用的ではないです。審査基準はとても大切ですけどね。
企業の知財担当者による弁理士小説です。
気になるところもありますが、印象に残る小説です。こういう作品がもっと増えたらいいですね。
小説
場面の変わらない会話シーンだけで、よくこれだけ長く書けるなと。
安部公房は大好きな作家の一人ですが、彼ほど作品によって好みが分かれる作家は少ないです。この作品は、あまり好きじゃないほう。
適当に手に取って買ったのですが、これは当たり。
文体も適度にコミカルでシニカルだけどしっかりしていて、好みでした。もの凄く感動させられるわけではないですが、読後感というか、読了後に残すものは大きいです。今度映画化するんですね。きっと映画でもボロボロ泣く感じにはならないけど、良い日本映画になるんじゃないかなと思います。
いい本。
VR小説。ライトノベルに当たるのかな。
岡嶋二人のクラインの壺に似ています。
まあまあ面白い。
まさに大衆娯楽小説という感じ。
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