法務知財のためのGitHubの使い方
先日、「GitHubの使い方を勉強しよう ~モデル契約書のパブコメ~」という配信をしました。
経済産業省のプロジェクトで、研究開発型スタートアップと事業会社間のモデル契約書の改訂に向けて、GitHubによる意見募集が行われています。
興味あるのですが、GitHubの具体的な使い方が分からずに手が出ない。。同じような方も多いのではないでしょうか。
今後は契約書の管理やレビューにGitHubが普通に使われる時代となり、法務知財人材も実務スキルとしてGitHubを使えるようにならないといけないかも。
そこで、優しい先生を招いてGitHubの使い方を教えてもらいます。配信中に実際の意見が出せるところまでいけたらなと思ってます。一緒に見てる皆さんも使えるようになりましょう。
という趣旨の内容です。
勉強になった点を、メモ程度の箇条書きですがまとめておきます。
配信中にやった作業
まずは基本の画面の見方から
・左上の「meti-oi-startups」というのがアカウント名で、その右の「METI-JPO-Model-Contract」というのが今回の契約書を管理しているレポジトリ。レポジトリは、CodeとかIssuesとかPull requestsとかを受け付けているフォルダみたいなもの。
今回の場合は、この全体に関するレポジトリと、AI編・素材編のテーマに分かれてるレポジトリの計3つのレポジトリが用意されている。
・Codeのタブに、実際の契約書に加えて、ライセンス条件に関するテキストやreadme(説明書的なやつ)、issuesのフォーマットのためのファイルなどが置かれている。契約書のファイル以外は最初は気にしなくてよさそう。
・契約書のファイルは、マークダウンという記法で書かれてる。HTMLを簡易に書く言語みたいなやつ。
・issuesのタブに、実際に受け付けている意見が書かれている。この場合は3つのissuesがオープンで残っていて、16個はクローズになっている。通常は、クローズにする条件が分かるような内容のissuesを書いて、そこで議論して対応を完了したらクローズにするものらしい。今回の場合はそんなに気にしなくてよさそう。
・既存のissuesにコメントを書くのは直感的なまま。新しいissuesを書く(新しい論点を立ち上げる感じ)のは、NewIssuesから、テンプレートを開く。マークダウンのテンプレが最初から入ってるので、適宜右タブのプレビューを見ると分かりやすい。
・プルリクをするのはちゃんと作法を守ったほうがよさそう。いきなり本番のレポジトリで作業するのではなく、右上のForkというというボタンで、自分のアカウントにレポジトリをforkする。複製を作るようなものだけど、元になるところから分岐していること。
・自分のforkしたレポジトリのcodeを開いて、editボタンから編集。プレビューで確認し、(ここ重要)ラジオボタンを「Create a new branch for this commit and start a pull request」の方に変えて、branchを作ってそっちに反映させる。branchを作ることをブランチをきると言うらしい。forkが大きい枝で、branchが小さい枝のイメージぽい。そこから、自分の元のレポジトリにプルリクすることもできるし、大元のレポジトリにプルリクすることもできる。
GitHubの使い方とメリット
・誰がどういう修正や修正要望をしたか、どのような意見があったかという履歴とバージョン管理ができるため、複数人で作業したり意見を取りまとめて一つのドキュメントを作成・管理する場面で使いやすい。
・社内規定を取りまとめて管理する場面などがよさそう。
・以前やったスタートアップ向けの職務発明規程ひな型を作ってみようPJとかは、まさに使いどころだったぽい。元気があったらこれのレポジトリ作ってみようと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=UfPzVJ8FhQI
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