攻殻機動隊×知財 【セミナー紹介】
面白そうなセミナーの紹介です。
皆さん、攻殻機動隊 REALIZE PROJECT(リアライズプロジェクト)ってご存知ですか?
攻殻機動隊 REALIZE PROJECT(リアライズプロジェクト)は、日本を代表する企業や大学の研究者・公共機関・そして作品の制作委員会が一体となり、世界中のファンを魅了し続ける「攻殻機動隊」に描かれた世界観の実現を目指すプロジェクトです。
そもそも「攻殻機動隊」自体知らない人もいると思いますが、攻殻機動隊は、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台のSF作品、アニメです。
作中に出てくる「義体」「電脳」「光学迷彩」等のテクノロジーが多くの研究者に影響を与え、作品自体が彼らの共通言語にもなっているようです。
そんなアニメに魅入られた人たちが、この世界観を実現してやろう!と立ち上がったわけですね。熱いです。
攻殻機動隊の世界に通ずる技術を生み出し発掘するコンテストやハッカソンが東京・神戸・福岡と国内3か所で開催され、ハッカソンの成果の中から特許出願に至ったケースが既に2件あります。
このようなオープンなハッカソンで特許出願にまで至るケースは珍しいように感じます。また、元々は休眠特許の活用という構想もあったと聞いています。
また、今年2月にはハッカソン・コンテストの優秀作品を展示、最優秀賞を決めるアワードを開催するとともに、攻殻機動隊シリーズ監督や脚本家など製作陣と攻殻技術の研究者等による「攻殻シンポジウム」、SF技術の実現化の最前線を走る国内有数の研究者等による「攻殻ユニバーシティー」等をまとめた大規模なイベントも渋谷ヒカリエで開催されました。
こちら、イベントの様子。
そんな攻殻機動隊 REALIZE PROJECT事務局の統括顧問を務める「武藤博昭」氏をお呼びして、smipsで講演会が開かれます。
・攻殻機動隊リアライズプロジェクトの概要
・技術とSF、技術とエンタメがお互いに与える影響
・新たな技術、新たなビジネスのプロモーションにコンテンツIPを活用する際のポイント
について話題提供およびディスカッションの予定ということです。
smipsは、知財業界の皆さまはご存知ですよね。
六本木の政策研究大学院大学で、隅蔵康一先生のオーガナイズにより毎月開催されている知的財産マネジメント研究会。
事前予約不要で参加無料という、素晴らしくオープンに開かれている知財の研究会です。私も昔、特許分析について講演させて頂きました。それから、4回に1回くらいのペースで参加してます。
全体セッションは15時から、上記の攻殻機動隊については、分科会の「エンタメと知財分科会」として17時からスタートの予定です。
行ってみようかなという人は、事前予約は不要ですが、Facebookのイベントページで参加予定をクリックしておいてもらえると、主催者が喜ぶと思います。
私も多分、参加します。
2016年4月16日 17:00 – 18:30 @GRIPS 政策研究大学院大学
スケジュールをチェック!
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