大人になってから読みたい海外純文学 ~お勧め小説名作10選~
前回の日本純文学に引き続き、今回は海外の純文学の小説をお勧めしていきます。
私は以前は、海外文学がちょっと苦手でした。文化の違いなのか雰囲気の違いなのか、どうも上手く感情移入できず、物語の中に入り込めない感じでした。
ですが、じわじわ読み進めていくと、各地域文化の違いにも慣れて、やはり数が多いので、素晴らしい作品も数多く存在していて、これらを読まないのは非常にもったいないことに気づきました。
本を読む大人であれば、これは読んでおきたいという海外純文学をお勧めします。いずれも間違いようのない名作です。
百年の孤独/ガルシア・マルケス
何度読み返しても味がでます。
安部公房に、南米のむんわりとした熱気がまとわり付いたようなテイストです。
無人島に一冊だけ本を持っていけるなら、私はこの本を選びます。
短編集のエレンディラも捨てがたい。
ナイン・ストーリーズ/J.D サリンジャー
ライ麦畑で捕まえてが有名ですが、フラニーとゾーイ等の雰囲気も素晴らしい。
短編集ナインストーリーズは、これらのいいとこ取りです。
異邦人/アルベルト・カミュ
味わって読まないと、サラっと読み終えて何も残らずに終わってしまう。日曜の午後にゆっくりと読みたい一冊です。
審判/フランツ・カフカ
断片的なのですが、カフカの片鱗に触れることができます。ぜひ読んでおきたい。
カラマーゾフの兄弟/ドフトエフスキー
海外文学に抵抗を与える大きな要因である「宗教」。
この宗教を、真っ向から、長々と取り扱った作品で、ゆっくりとした時間が取れたときに、まとめて読みたい作品です。
バラバラと読んでいると、人の名前が分からなくなります。
老人と海/ヘミングウェイ
米国文学がちょっと苦手だったのですが、この作品は非常にシンプルに名作です。
魔の山/トーマス・マン
風立ちぬで触れられて、少し話題にもなりました。
独自の世界とモラトリウムの中で変容していく意識。
グレート・ギャツビー/スコット・フィッツジェラルド
アメリカ文学を代表する作品です。村上春樹さんの影響で読みました。
ファウスト/ゲーテ
世界の三大文豪の一人であるゲーテが、60年の歳月を費やした文学史上最高の作品と言われます。
読まないわけにはいかない。
神曲/ダンテ
神曲の世界観はいたるところで引用というか影響を与えています。これも教養として避けては通れない名作。
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