今週の知財ニュース(ロード画面ゲーム特許切れ、知財融資事例、画面意匠、営業秘密侵害品の税関差止)
だいぶ寒い季節になりましたね。
今年もあと一か月、風邪などひかないように頑張りましょう。
さて、今週の知財ニュース。
ナムコの「ロード画面中にミニゲームが遊べる特許」が国内外で権利消滅の見通し、海外では「ロード画面ゲームジャム」が開催される
権利消滅を記念?して、海外ではロード画面でのミニゲームコンテストのようなものが開催されています。
特許が切れるときにこんなお祭りが起こるようなインパクトのある特許を取ってみたいものです。
「知財ビジネス評価書」を活用した融資を実行しました
~ 個人保証・不動産担保に過度に依存しない融資手法への取組み強化・推進 ~
ちば興銀で「知財ビジネス評価書」を活用した初の融資事例です。
融資額の規模が気になります。こういう動きが本格化するのか、一過性のもので終わってしまうのか。
http://www.chibakogyo-bank.co.jp/other/topics/detail.html?id=18839
産業構造審議会知的財産分科会意匠制度小委員会
第8回意匠審査基準ワーキンググループ
画面意匠の保護対象が拡大する審査基準改訂が固まったようです。
これからは「携帯情報端末」ではなく「○○機能付き電子計算機」で。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/new_isyou_seido_wg08shiryou.htm
世界最大規模の商標データベースで国内外の情報が一括検索可能になります~商標データベース「TMview」に日本の商標情報が掲載されます~
世界最大規模の無料の商標データベース「TMview」で、国内外の商標が日本語で検索できるようになったそうです。なんだか凄そう。
http://www.meti.go.jp/press/2015/11/20151124001/20151124001.html
産業スパイ製品、税関で没収=技術流出阻止へ法改正-財務省
営業秘密侵害品の税関差止。判断がとても難しそう。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015112500710
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いつも拝見させて頂いております。
シンクタンクにて、知財に係る調査研究を行っている者です。
今回のブログに関し、知財ビジネス評価所は、今後大きな流れになると考えています。というのも、以下に示す、金融庁の事業に非常に類似しているからです。
http://www.fsa.go.jp/common/about/research/20140224-1/01.pdf
イメージでは、地銀からの依頼によるビジネス評価所の作成→支援部隊の作成→中小企業へのコンサル、が金融庁の目指す姿の様です。
シンクタンカーさん、
コメントありがとうございます。金融庁の事業に類似しているという指摘、興味深いです。
私がなんとなく懐疑的に見ていたのは、知財ビジネス評価書の作成業務を弁理士側から見た時には、単価30万程度の業務は案件としてあまり魅力的でなく、また企業側から見た時には、高々1000万くらいの融資のために数十万の費用(今は特許庁予算ですが)を捻出するのにメリットを感じにくいのでは、という理由です。
韓国にも同じようなスキームがあるそうですが、評価業務の単価は当初の百万円程度から数十万前半にまで下がっていっているそうです。
融資ではなく、VC等向けにもっと高額のエクイティ投資をしてもらうための評価書なら、ある程度の額の評価業務でもペイするのかなと思っていたのですが、
ご指摘のように、単なる融資に留まらずコンサルまで入り込むというのも、両者にとってのメリットになりそうですね。