Google Patents(グーグルパテント)の使い方
Googleの提供する特許検索サービス「Google Patents」が、日本を含む11か国の特許公報に対応しました。
これまで、特許庁のJ-Platpatで検索してねと言っても気持ち的なハードルが高かったエンジニアも、Google Patentsでなら気軽に特許調査ができるかもしれません。使い方を簡単に説明しておきます。
Google Patents
まず一つ注意すべきこととして、Googleの特許検索サービスには、Google Patent SearchとGoogle Patentsの2つがあります。
今回のリリースがあったのは後者の「Google Patents」の方ですので、お間違いなく。
さて、トップ画面は見慣れたGoogleの検索画面とほぼ同じ。
とりあえずキーワードを入れて検索することができます。試しに「人工知能」で検索してみましょう。
なお、ここで、Google Scholarに収録される論文DBも横断的に検索するか、チェックボックスで設定できます。
検索をすると、結果一覧と共に、詳細な検索条件設定ができる画面に遷移します。
左に検索条件設定画面、右に結果一覧。
デフォルトでは関連度が高い順ですが、右上から日付順にソートを変えることができます。
また、デフォルトでは特許分類によってグルーピングがされた形で一覧表示がされていますが、これも、右上の「Grouped by clasification」を「ungrouped」に変えることで解除できます。
最上位に表示される特許に付いている分類を使っているのでしょうが、関連度が高い特許分類が示され、それに絞り込むこともできます。?をクリックすると、espacenetの分類定義ページに飛びます。今回の場合は、アップルの特許が最上位にヒット。確かに人工知能を用いた内容ではありますが、特許分類としてはいまいちかな。
左側の検索条件設定については、上の画像の通り。色々と条件を指定できます。
同義語や分類をorで足したり、条件をANDでかけたり。
それでも、やっぱりしっかりした検索式を作ろうと思った場合は、まだJ-Platpatの方が使えるかなという印象ではあります。
関連しそうな特許分類をサジェストしてくれるのは面白いのですが、CPCがベースになっているので、日本特許を探すときには特許分類は使いにくいかも。
特許公報の表示はこんな感じ。
読みやすさについては、慣れの部分もあるし、賛否両論あるでしょうね。
一番下までスクロールすると、引用文献、被引用文献、ファミリー文献、経過情報なども見ることができるのはしっかりしていますね。また、類似特許まで表示されるのは面白い。芋づるサーチがはかどりますね。
特に、ファミリー文献をワンストップで辿っていけるのは、他のDBと比べて一番の強みかもしれません。
便利なのは、個別の特許公報ページに固定のURLが付く点と、あとは、検索結果ページのURLも共有できるので、複雑な検索式(検索条件)を組んだときに、その条件ごと一覧ページのURLで他人に共有できるのは嬉しいかも。
今のところは、仕事で使う場面は少なそう(有料DBやEcpacenetの方が使いやすい)ですが、やっぱり普段特許を見慣れないエンジニアにとって、特許調査を気持ち的に身近に出来るという点で、お薦めできるかなと思います。
今後に期待!
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