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カプコン対コーエーテクモ 戦国無双シリーズ特許訴訟 特許の内容

   

カプコン対コーエーゲームソフト「戦国無双」シリーズのシステムが特許を侵害しているとして、カプコンが製造元のコーエーテクモゲームスを相手取り、ソフトの製造・販売の差し止めと約9億8000万円の賠償を求める訴えを大阪地裁に起こしました。

対象となるタイトルは「戦国無双猛将伝」などの49タイトルで、ソフトの売り上げ約97億円のうち5〜10%のライセンス料がカプコンの損害に当たると主張しています。
売上の10%という主張はかなり高いように思います。


どうやら、「戦国無双」シリーズにおいて、カプコンのキャラクターやシナリオが増える仕組みに関する技術がコーエーによって無断で使用されているという主張のようで、
使われている特許は、特許第3350773号ではないかと言われています。

 

特許の内容


特許第3350773号は、シリーズ物のソフトを購入すると、ソフトの読み込みによりキャラクター等が拡張するという内容です。

請求項1
ゲームプログラムおよび/またはデータを記憶する記憶媒体を所定のゲーム装置に装填してゲームシステムを作動させる方法であって、上記記憶媒体は、少なくとも、所定のゲームプログラムおよび/またはデータと、所定のキーとを包含する第1の記憶媒体と、所定の標準ゲームプログラムおよび/またはデータに加えて所定の拡張ゲームプログラムおよび/またはデータを包含する第2の記憶媒体とが準備されており、上記拡張ゲームプログラムおよび/またはデータは、上記標準ゲームプログラムおよび/またはデータに対し、ゲームキャラクタの増加および/またはゲームキャラクタのもつ機能の豊富化および/または場面の拡張および/または音響の豊富化を達成するように形成されたものであり、上記第2の記憶媒体が上記ゲーム装置に装填されるとき、上記ゲーム装置が上記所定のキーを読み込んでいる場合には、上記標準ゲームプログラムおよび/またはデータと上記拡張ゲームプログラムおよび/またはデータの双方によってゲーム装置を作動させ、上記所定のキーを読み込んでいない場合には、上記標準ゲームプログラムおよび/またはデータのみによってゲーム装置を作動させることを特徴とする、ゲームシステム作動方法。

カプコン特許3

カプコン特許第3350773号(PDF)

考察

訴状によると、戦国時代を舞台にしたゲーム「戦国無双」の一部は、関連ソフトのデータをゲーム機で認識させれば、キャラクターの戦国武将やステージが増えるシステムを採用しているとのこと。確かに請求項の内容には当たりそう。
ただし、いわゆるアペンドディスクということであれば、結構前からある仕組みのようにも思います。

本特許はかなり古い特許で、出願日は1994/12/9なので、今年の12月には権利が切れます。
差止請求も主張しているようですが、訴訟が長引けばそれは功を奏さず、主には損害賠償で争われることになるでしょう。

コーエー側としては、まずは特許無効の抗弁を第一に主張してくるでしょう。また、無効に出来ないとしても、カプコン側が主張している料率はさすがに高いように思います。

ちなみに、本特許の包袋の閲覧請求は、2011年から計10回ほどされているので、裏での交渉は2011年あたりから始まっていたのではないかと推測します。

 

ところで、日本企業が特許訴訟を起こすときに気になるのが、レピュテーションリスク。今回も層が広いゲームソフトに関する訴訟ということで、各種掲示板などでカプコンさんが叩かれています。
このような炎上が一時的なものなのか、レピュテーションリスクが本当に売上等に影響するものなのか、気になるところです。(私は大して影響しないと思っています。)

 

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