勉強会の紹介 ~ドイツ特許制度の変革と産業競争力の関係 インダストリー4.0、IoT、オープン・クローズ戦略~
2015/10/03
面白そうな勉強会があったので紹介します。
以前に対談させて頂いた湯浅さん(TechnoProducer株式会社)と平塚研究室の共催によるものです。
テーマは「我が国の産業競争力」ということで、
ドイツ特許制度と産業革命などのこれまでの歴史と、インダストリー4.0とIoTなどの未来世界をフックに、日本が進むべき道と日本企業のあるべき姿を考えようというもの。
インダストリー4.0もIoTも、非常に重要そうなキーワードですが、ここからパネリストがどのような見解を述べられるのか、楽しみです。
そしてパネリストが非常に豪華。
石井正先生は、元特許庁技監で、大阪工業大学の初代知的財産学部長。
もう一人のパネリストである小川紘一先生は、「オープン&クローズ戦略 日本企業再興の条件 」の著者で、東京大学政策ビジョン研究センター シニア・リサーチャーです。
オープン&クローズ戦略という言葉は、今や知財業界で非常に流行しています。バズっていると言ってもいいかもしれません。
バズワードとなったオープン&クローズ戦略は、一昔前の「三位一体」のように、「とりあえずオープン・クローズって言っておけばいいんだろ」的な使われ方がされてしまっているように感じます。
インダストリー4.0やIoTと知財といった難解なテーマの文脈で、小川先生がどのような言葉を語られるのか、とても興味があります。
参加無料という良心的な勉強会ですが、参加者定員が10名です。
10名を超えると抽選ということなので、私も申し込んでみました。
興味のある方は是非。
【日程】2015年6月19日(金) 18:30~21:30 ※開場は18:00【会場】MIP(東京理科大学イノベーション研究科知的財産戦略専攻) C3 教室〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4-25-1-12 MIP セントラルプラザ2階
【スピーカー(敬称略)】
・パネリスト:石井正(特許業務法人 深見特許事務所)・パネリスト:小川紘一(東京大学 政策ビジョン研究センター)
・メイン司会:平塚三好(東京理科大学専門職大学院知的財産戦略専攻MIP)・モデレーター:湯浅竜(TechnoProducer(株) 知財戦略部)
【講演内容】第1部 パネルディスカッション 18:30~21:00第2部 懇親会(参加任意) 21:00~22:00
【講師略歴】石井正(Wikipediaより一部抜粋) 参考大阪工業大学名誉教授・知的財産学部長(初代)、元特許庁特許技監、弁理士。大阪工業大学に日本で初めて設置された知的財産学部の初代学部長として、大学における知的財産専門教育の確立に貢献した。1974年の特許庁電子計算機業務課機械化企画室時代、特許審査システムのデータベース化案を「TOPAS」としてまとめ、のちの特許庁の審査の機械化システムの基礎を築いた。
【当日のテーマ(予定)】1.はじめに2.ドイツにおける近代特許制度の創設3.ドイツ国民経済会議におけるシーメンスの功績4.第2次産業革命時期におけるドイツと特許制度の関係5.そこから学び取る、我が国が進むべき道、日本企業のあるべき姿
6.ドイツにおけるインダストリー4.0とIoTの未来世界※ 適宜、質疑応答や討議時間を確保する予定です※ 討議内容により、テーマが前後する場合があります。ご了承ください。【その他】参加料:無料(参加予約制、定員10名)※定員がございますので、お早めにお申し込みください。※定員を超えるお申し込みを頂いた場合、抽選にて受付させて頂きます。抽選の結果は、6月8日(月)頃にお送りさせて頂きます。
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