2014年知財ニュースまとめ ~クロスワードパズルで~
今年最後のブログ更新になります。
2014年に起こった知財関連ニュースを振り返ってみようと思いましたが、せっかくなので、クロスワードパズルにしてみました。
本ブログを読んでくれていた方なら、簡単に解けるはず!
ヒントから分かる言葉を、全てカタカナで入れてください。ヒントと共に各ニュースへの一言コメントも付けてます。
・横のヒント
1.商標法改正で、音、色彩、動き、位置、○○○○○が保護対象に。
※ちょうどクリスマスから、審査基準案のパブコメが付されています。施行日に出願が殺到するんじゃないかと期待。
4.日本の部品メーカー○○○○○○○○○がアップルに特許訴訟を提起
※下請け企業であっても特許出願をしておくことの重要性が分かる事例であると共に、アップルは冒認出願を主張してきそうなので、訴訟の行方に注目しています。
6.TPPにより、著作権の非○○○○○○化が濃厚
※最新のリークによると、日本も条件付で賛成しているようです。実際にどの程度の影響を与えるのか分かりませんが、コミケ等の同人文化は萎縮してしまうかも。
8.著作権侵害とその刑事手続きで話題になった、格闘ゲームをテーマとするマンガ。○○○○○ガール
※明確なパロディーを認める法が無い日本において、どこまで引用が通用するのか、司法の判断に注目しています。また刑事手続きのあるべき姿も再考が必要ですね。
10.老舗の特許検索DBである○○○○がサービス停止
※人手によるキーワードが一部では重宝されていましたが、時代の波に飲まれて倒産してしまいました。今後特許庁が提供するDBも高機能化する中、更なる業界再編等もあり得るかも。
11.電子書籍の発展に対応すべく、法改正により電子○○○○○権が導入。
※電子コンテンツがどのように流通するのか。法制度というよりはビジネスモデルに注目します。
12.知財高裁でも違法判決、○○○代行サービス
※法解釈の限界でしょうが、少し残念な判決でした。代替する電子コンテンツサービスに期待。
15.○○○○で、クラウド上の私的複製など、様々な著作権法改正が成立
※IT時代に対応する著作権リフォームの先駆け。これだけ私的複製を認めても、欧州指令を無視して補償金制度を導入しない強気にも注目。
16.特許庁が提供する特許検索DBがIPDLからJ-○○○○○○○に変更
※最適化計画がポシャって、どうなるのかと思ってましたが、一応のバージョンアップがされます。検索機能は結構に高機能っぽいので期待。
17.EV企業の○○○が特許を開放
※特許のオープン・クローズ戦略やオープンイノベーションが語れる中、積極的な実践をする戦略にとても感心しました。
・縦のヒント
2.○○○○○○コンソーシアムがRPXに特許4000件を売却
※ノーテル倒産により競売された特許は、最終的にRPXに行き着きました。なんというか、一番安全で平和なところに流れ着いたという印象です。
3.アップル対サムスンの特許訴訟で注目された、○○○○宣言がされた特許
※必須標準特許は、標準技術に不可欠な強い特許と思われてきましたが、実は訴訟ではろくに使えない特許になってしまうという発見。
4.企業に権利が帰属するように○○○○○○○○制度が改正予定
※中村さんのノーベル賞受賞で、より一層話題を集めました。来年の通常国会で改正されるでしょう。非常に話題を呼んだわりには、実質的には大きな改正ではないという印象を持っています。
5.○○の自撮り写真には著作権なし
※Wikipediaとの争いで注目されましたが、○○が撮った写真には著作権が認められなそう。努力した写真家は少し可哀想ですが。ロボットの生み出す知財も同じ論点があるかな。
7.米国でケーブルテレビ番組の配信が著作権侵害と判事された企業○○○○
※結局破産してしまいましたね。テレビコンテンツとネットビジネスの絡みは、今後も新しい形が出てくるでしょう。著作権のキワを攻める事業モデルに期待。※日本語での読み方はいくつかあるので、マスに入るように入れてください。検索のヒット数が多分一番多い読み方。
9.日本に進出してきた世界最大規模の特許管理会社(トロール)である○○○○リサーチ
※まだ日本で猛威を振るっているという噂は聞かないのですが、日本企業から特許を仕入れているんじゃないかと思います。
10.知財のライセンス収入について税制優遇をする○○○○○○○○制度
※産業政策のため、いくつかの国で導入されています。日本での導入についても積極的な意見があったように思いますが、最近はトンと話を聞きません。
13.著作権法改正がされる○○○○で、GoogleがGoogleニュースのサービス停止を発表。
※Google税として導入されたのですが、あっさりとサービス停止を発表され、困ってしまった○○○○の新聞社。同じような事象はドイツでもありました。
14.○○○○細胞は、ありまーす。
※PCT出願がされていたのですが、国内移行手続きをするのか取り下げるのかで、随分と話題になりました。
あの段階で国内移行手続きを進めるという判断を取ったのは、批判はありましたが、私は正解だったと評価しています。結局は取り下げることになるでしょうけど。
・問題まとめ
いかがでしたか?
全てのマスが埋められたら、赤マスの文字を並び替えて、一つの言葉を作ってください。
大文字と小文字は区別しません。
答えは年明け発表します。
ブログを見ていただいている皆様、ありがとうございました。良かったら今年最後に、Facebookページも「いいね!」していってください。
それでは、良いお年を!
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