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請求項数の多い特許ランキング

   

特許の小ネタです。

時々、請求項の数が非常に多い特許に出くわします。
読むのが大変でげんなりしてしまうのですが、日本で一番請求項数の多い特許は、いくつの請求項があるのか、ご存知ですか?

200個?500個?1000個?

調べてみました。

書類

公開公報

まずは、日本の検索可能な公開公報でのランキングです。

トップ5を発表しましょう。


1位は、請求項数19,368の特表2007-514472、出願人はアンジオテックインターナショナルです。

請求項数が約2万個!書くほうも大変ですね。


2位も同じ出願人で
特表2007-513650
出願人はアンジオテックインターナショナル
請求項数11,180

3位~5位は、同じ個人の方の出願です。

特開2006-144775
請求項数5,591

特開2006-144777、
請求項数5,460

特開2006-144779
請求項数5,408


審査請求をすると、請求項の数×4000円なので、
請求項数2万個の特許をそのまま審査請求すると、8千万円もかかります。

1位の出願は、審査請求書は出しているのですが、審査される前に手続き補正指令書が出され、審査はされずしまいのようです。

2位の出願は、審査請求がされて審査もされた結果、拒絶査定となっています。
ちなみに、審査請求と同日の手続補正書で、請求項の数は28個まで減らされていました。

3位~5位の出願は審査請求されていません。

結局、1位から5位まで、たくさん書いてみただけのようになっています。


ちなみに、請求項数の多い特許は、下記のような分布になっています。

請求項100以上:11,169件
請求項500以上:528件
請求項1000以上:444件
請求項2000以上:409件
請求項3000以上:357件
請求項4000以上:53件
請求項5000以上:9件
請求項8000以上:2件

 

登録公報

公開公報では、とりあえずたくさん書いてみたというだけの特許も多く含まれてしまいます。

それでは、審査を経て最終的に登録にまで至った特許の中で、請求項数が多いのはどの特許でしょうか。

登録された特許に限定すると、一気に件数が減ります。


請求項100以上:367件
請求項150以上:66件
請求項200以上:12件


トップ5は下記になります。

1位:特許第3733065号 請求項数316
三洋電機株式会社

2位:特許第3188524号 請求項数272
キヤノン株式会社

3位:特許第4547698号 請求項数265
エンゾ ライフ サイエンシズ、インコーポレイテッド

4位:特許第4703642号 請求項数256
サックミ コーペラティバ マッカニキ イモラ ソシエタ コーペラティバ

5位:特公平6-35459 請求項数242
ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー


1位は三洋電機でした。ちょっと意外。

1位の特許を維持する場合、10年目以降は、6万円+4800円×請求項数なので、1年で150万円ほどかかります。

 

請求項数の多い企業

ちなみに、請求項数100以上の登録特許367件の出願人ランキングを見ると、
1位:クアルコム 27件
2位:ニコン 25件
3位:キヤノン 18件
4位:サムスン電子 8件
4位:ソニー 8件
4位:NEC 8件

となります。
流石のクァルコムですが、医薬・化学系が多いかと思っていたので、ちょっと意外。

FIで見ると、1位はH04の通信系で、2位はA61の医薬系です。


以上、ちょっとした特許雑学でした。

 - 特許

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