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特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を使ってみた感想

      2015/04/19

J-PlatPatへ

グローバル知財戦略フォーラム2015の会場で、J-PlatPatのデモ機が開放されていましたので、早速触ってきました。

どこよりも早く、使ってみた感想などをお伝えします。

特許電子図書館(IPDL)が特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)に変更するということは、以前の記事にも書きましたが、今年の3月23日から、とうとうJ-PlatPatがお披露目となります。

 

使ってみた感想

短い時間ですが、触ってみた感想を一言でいうと、
「あれ、あんまり変わってないかな。」
です。

確実に良くなってはいますが、そんなに大幅な刷新という感じでもない。
これまでIPDLを使っていた人は、良くも悪くも、これまで通りの感覚で使えるでしょう。


そもそも、確か数年前の最適化計画(当初のね)によると、審査官端末の特許DBと外部公開するDBを共通化するような、大掛かりな計画だったと思います。

それが、色々あって頓挫して、でもIPDLにも手をいれなきゃってことで、基本のDBやシステムは変えないまま、主にインタフェースを刷新して名前を変えてみた、
というのが今回のJ-PlatPatだという理解です。


そんなわけで、まぁ、そんなには変わってないよね。

 

良くなった点

でも良くなった点は、もちろんたくさんあります。


テキスト検索における論理式

これまで、テキスト検索では、1行ごとに検索項目とキーワードを入れて、検索方式として「or」か「and」を入れて組み合わせるという方式でした。

これだと、全部orとか全部andとかならいいけど、複雑な検索式を作るのはとても難しかった。

これを、論理式で表現できるようになりました。
これによって、(a+b)*(c+d)のような複雑な検索式を表現することもできます。

Platpat4

また重要なのは、この論理式によってテキストのみで検索式を表現することができるため、作成した検索式をテキストでコピーや保存等することができるようになること。
また、テキスト上で検索式を修正したり、メールのやり取り等で共同作業することもできます。

日常的に調査をする人にとっては、非常に便利なことです。

 

公報表示画面から審査書類画面へ遷移できる

公報表示画面は、基本的にはあまり変わっていないのですが、一つ大きなポイントとして、各公報画面から審査書類画面に移動することができます。

platpat3

IPDLが他の商用DBに比べて優れているのは、審査書類を見ることが出来る点です。これまでも、普段の調査は商用DBを使いながらも、拒絶理由通知書や意見書が見たい場合はわざわざIPDLを開いて、審査書類情報照会を確認していました。

これが、J-PlatPatの場合には普通に調査をしながら、気になったらすぐにそこから審査書類を見ることができる。
これは結構大きいですね。


J-GLOBALとの横断検索

文献等のJ-GLOBALと連携しており、横断検索をすることができます。

J-GLOBAL自体あまり使わないし、論文を調べるときは別のDBを使おうとするので、これがどのくらい便利なのかはピンと来ないのですが、便利な人にとっては非常に便利なんでしょう。


一覧画面の項目充実

一覧画面上で見れる項目が増えました。

platpat2


えーと、良くなったと実感したのはこれくらいかな。

 

変わってない点、改善希望点

テキスト検索と分類検索の統合

変わってない点としては、テキスト検索画面と分類検索画面が別々に存在すること。

テキストデータを持っている範囲が限られているのは分かるんですが、画面としては統合して、テキストを条件に入れた場合は限られた範囲の結果だけが出るような工夫はできないもんでしょうか。

分類検索画面のインタフェースも、審査官端末っぽく変わってていい感じなんですが、なにぶんテキストを条件に入れない検索というのは今時ありえない。

ぜひ統合してもらいたいです。

ただし、テキスト検索画面でFタームが使えるようになったのは大きな進歩です。


近傍演算とか

ある程度本気で調査しようと思ったら、近傍ワード検索は必須になります。
この機能さえ入れてくれたら、ビジネス用にもほぼ問題なく使えるのですが。。


公報固定リンク

固定URL、もう言い飽きたし、聞き飽きていると思いますが、絶対必要ですよ。

 

Excel出力

検索結果一覧のExcelでのダウンロード。
件数制限はかけて頂いて構わないので、ぜひこの機能もつけてほしい。Excelに吐けるようになれば、活用の用途も大分広がります。

 

恐らく、しばらくはアップグレードもないでしょうが、この辺の改善は今後も期待します。
本番リリースが楽しみですね。

 - 知財戦略

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